研究と開発

N0-88[精素学] 力 の 実 態

力の秘密、力の種類、力は一般的に体から出る筋力だけを思い浮かべるが、実のところ体の力だけでは充分な働きは出来ない。即ち力は智恵に勝てず、智恵は運に勝てずという。これは体力、智力、運力を総合した力のことで骨力、神経力があり、智力には忍耐力、精神力、織見力があり、運力には行動力がある。目的を達成するには全ての力が加わってこそ本物の力になるのであって、ただ肉体力だけでは世間に通用しないのである。昔の武道は体力と技だけで通用したが、現代では頭を使う武道が必要となったのである。つまり武道の上に知識があるのでなく、武道の下に知織がなければならない。即ち力の武道でなく脳力の武道が必要である。これからの武道家は哲学者であり学者であり科学者でなければならない。つまり体力と健康を維持する武道、科学や哲学に優れた武道、予知能力とチャソス及び世界と宇宙と自然を知る武道家であるべきだ。武道家は拳法だけでなく、あらゆる方面に万能でなければならない。体の武道時代は去ったのである。武道から科学がつくられ、武道から名医が現れ、武道から宇宙を知り、武道から万物を指導する。だが果たしてこのような万能なる武道家がいるだろうか?借力拳法は確かに知脳拳法といえる。肉体鍛練だけでなく神経と脳を鍛えるからだ。借力訓練は遺伝脳と宇伝脳を開発し中脳を働かすので、差が進むにつれ全てが明るくなり、知能力、予知能力が出る。力に対しては、生活力、経済力、統率力、判断力、忍耐力、知能力、活気力、指導力、思考力、生命力、研究力、精神力、抵抗力、開発力、安定力、実力、必勝力、透視力が現れ、自然力、推力、反推力、動力、重力、磁力、電力、その他様々な力に反射力がつくられる。人間の力はみな細胞推子と精素電子との摩擦から起こる熱の働きからなり、自然の力はマグマの熱と太陽の熱によって摩擦から出るのである。心は記憶子と遺伝子との摩擦から起こり、個人の発展は他人との摩擦から起こり、家庭の発展は夫婦の摩擦、国の発展は他国との摩擦からなるのである。力というのは常に摩擦から起こるもので、これらの力をどのようにして利用し、どのようにしてつくり出すかが問題になる。借力の根本は体から力をつくり出し、自然と宇宙から力をとり人れてあらゆる方面に活動させる神秘きわまりなき力そのものである。

著 力 抜 山