研究と開発

NO-55[精素学]  老化の正体

老化の原因、これをつきとめることが出来れば、二百才も三百才も生きるのは簡単であろう。全ての生物が育つ時は生化するが、そのものに力が尽きれば老化してしまう。やはり老化は力から来るようだ。子供は力はなくても体をよく動かしているので生化するのであり、年をとるに従ってあまり動かないので老化が起こる。では年をとっても子供のように動き回れば生化するのだろうか?やはりそうでもないようだ。生化と老化、これを一ロで言いえば、生化とはまだ使っていない新しいものであり、老化は長年使って古くなったものに等しい。子供の神経や細胞はまだ新しいので生化し、老人は長年体を使ったので老化するのだ。勿論この意味も合っているが、もう一つの原因がある。道具を使わずに何年も放置しておくと錆で壊れてしまう。人間の体も使わずに放置すれば早く悪い結果が現れる。やはり老化は使わないところからも現れることが分かる。生物全てが何等かの形で動いてこそ生化しているのだ。だがその動き方にも問題があるのだ。細胞に無理のない動き方が大切である。老化の原因には意識的老化、自分は大人である私は年寄りであるとの意識過ぎ、これが大きな老化現象の元になる。そこで必要なのが心の切り替えだ。課長でも家に帰ってからは子供になり、年のことを完全に忘れて子供になりきることである。そして常に楽しく、または歌を唄いながら気持ちを明るくすることだ。心配は老化の大敵である。人間は生まれてすでに70%の運命が決まっており、残りの30%は努力で左右するので、未来は考えず、今日と明日のことだけ考え、充実に生きれば老化は遅れる。恐怖、雑念、金欲、性欲等に注意すれば良い。次は感覚から来る老化だが、嫌いなものを無理してしないこと、気分が良くない時は素早く環境を変えて気分転換をすること、気持ちの悪いところは直ぐ避けること、いつも新鮮な気持ちでいることが大切である。その為、旅行、娯楽、スポーツ、音楽、舞踊,等に趣味を持つに従って老化防止になる。次は体の調整で、まず食べ物に注意が必要だ。酒、煙草、コーヒー等の多飲は止め、栄養のバランス、栄養の取り過ぎ又は栄養不足等にならないようにすることである、気候と体との調整、過労、睡眠不足、体は常に動かし、座っている時間よりも立っている時間を長く、週に2、3、回は走ること、日常生活に運動を取り人れることが大切である。

著 力 抜 山