NO-191[精素学] 素 子 人 間
宇宙に住んでいる動物には二種類のものがあり、その一つが、プラス体性動物とマイナス体性動物である。プラス体性は、目で見ることが出来る形容動物であるが、マイナス体性は目で見ることが出来ない素子動物だ。勿論そこには素子人間も含まれている。素子動物は植物を食べるのでなく、宇宙電子を食べて生き、体の全てが素子で構成され、重力を応用して飛んでいるのだ。そして、素子人間は視波で見、全ての話をワイアレス波で行うのである。でも宇宙には有養電子と、不養電子があって、勝手に宇宙遊泳は出来ない。そこで彼らは、円盤などを作り、それに乗って宇宙を飛ぶのである。現在地球上にやって来る人間も有体宇宙人、無体宇宙人の二種類がある。有体宇宙人は我々の目で見ることが出来るが、無体宇宙人は光としてしか見ることが出来ない。人間の形をした光物体は、宇宙を行き来でき、壁なども全く無障害に往来するのである。そこにいたかと思うとたちまち消え、幽霊同様の行動を取るのだ。素子人間が住んでいる宇宙はプラス宇宙に属するのである。太陽系宇宙はマイナス宇宙で、プラス宇宙の鉱物は、マイナス宇宙とは正反対のものが多い。例えば、火には溶けないが、水には溶けるとか、鉄が空気に触れると解けてしまうなど、全く信じがたいものがある。宇宙人が乗っている円盤もプラス宇宙の鉱物から出た不思議な物質から作られたものだ。マイナス宇宙では全ての物質が元素から構成されたものだが、プラス宇宙の鉱物は殆ど素子から構成されたものである。現宇宙では元素と元素との化学反応で構成されるが、素子人間は単子結合に、精素子が充電され、人間化したものである。プラス宇宙人は、水も必要なければ空気も必要としないのだ。食べて栄養になる電子があって、彼らはそれを製造して食べるのである。着物も全てが素子性で、防寒防熱の透明着を身に付けているのだ。そして彼等は全ての生活を磁光エネルギーを応用し、特にテレビ、電話、コンピューターがあるのでなく、脳の中に全ての装置があって、あらゆる演技を見ることが出来るのだ、全てのものを頭脳機械、即ちフイルムが必要としない記憶装置が有って、これを素子サイクルで放映と共に個人個人の脳の中に映るのである。勿論これにも受動と、推動があって自由自在なコントロールが可能である。
著 力 抜 山