研究と開発

NO-187[精素学]ニ 次 元.不動宇宙

不動宇宙ここをニ次元とし。宇宙全てのエネルギーはニ次元から現れ、ニ次元に消えていく。ニ次元は宇宙の墓、即ち宇宙を飲み込んだり吐いたりする神奇きわまりなきところである。そして宇宙の屠殺場だといえよう、更に宇宙の種子を栽培する所でもある。ニ次元はエネルギーでもなければ液体固体でもない。磁素子でもなければ電子でもない。ニ次元のエネルギーは宇宙での別体のものがぎっしり詰まり固まっている所でもある。その固まりは固体でも気体でもない、熱体でもなければ、冷体でもない。とにかくその力は何とも言い様のない次元の組織である。ニ次元から発展して行く順を出発時点とし、反対に到着する時点もニ次元とする。ニ次元は死の次元でもある。これを生動、死動と言う。生動は拡動であり死動は縮動である。 成長は拡熟であり、老化は縮熟である。人間が生きて行くのは羨望過程であり、死んで行くのは革新過程である。死ぬのは閉じるのでなく、新たな発展を目指す極新になる訳だ。人間の思想はその時代時代の流れによって現れ江戸時代に生まれ育った人は、江戸時代の思想が頭に詰まっているので、死なず生きていればその国の進歩と発展は遅れてしまう。そのためにも江戸時代の人は死んで新人が現れ新たな発展、新たな社会を作らなければならないのだ。これを人間の新陳代謝と言う。新陳代謝は人間だけでなく至る所で行われ、発展と滅亡をなしているのだ。宇宙でも一度現れたものが永久に続けば新たな質と量を持った宇宙は現れず、永遠に固定した宇宙になってしまう。 これをコントロールしているところがニ次元の働きである。即ち人間の母体のような新次元を作る源でもあるのだ。墓場は新次元の交流時点でもあるわけで全てのものは、ニ次元の要素で生きニ次元の要素で死んで行く。即ちニ次元は新陳代謝の源である。心、体、学問、時代、栄養、男女、宇宙、呼吸、血液、天気、これ皆発展と革新のため行われている自然法則なのだ。即ち自然は新陳代謝の法則であり、ニ次元の法則でもある。このような新陳代謝の法則がなかった場合はどうなるだろうか?食べるばかりで出さなかったなら、呼吸を吸うばかりで吐かなかったら、太陽のない闇の世界だったら、反対の昼ばかりの場合、寒さだけの世界、暑さだけの世界、女だけの世界、男だけの世界、とにかく新陳代謝で変わったものが次々と現われない限り生きた心地も価値もないのである。それは勿論、全ての生きものは新陳代謝の新次元から現れるのだ。新陳代謝の無い宇宙、新陳代謝の無い生きものは一つもないのである。新陳代謝のないところはニ次元だけである。

著 力 抜 山