NO-141[精素学] 極 対 法 則
極対法則は、相対性法則とは全く変わった法則をもっている。相対性法則は一つのものに対しある一つのものによって、互いに共存し働くと言うものであるが、極対法則は一つのものは、一つのものに対立するということだ。強と弱の相対、長と短の相対、熱と冷の相対、闇と明の相対、陰と陽の相対、等がアインシュタインの相対性理論であった。だが、私が発見した極対法則は強は強との極対、長は長、短は短との極対、熱は熱、冷は冷での極対、陰は陰、陽は陽での法則等、即、極対法則は一つのものが最高に至った時は必ずそれに対抗するものが現れるということだ。鉄は鉄で切り、人は人で、知恵は知恵で解決する等が極対法則になる訳だ。資本主義と民主主義は相対理論で並立し進展をなしているのだ。両者が対立して両者の思想が崩れ、三者を産み出すのが極対法則である。悪は悪で悪習は悪習で崩す、このようなことは人間社会でも多く働いている。勉強嫌いな子供にむちだけ打っても、その子はやがて堕落の道を辿っていくようになるケースが多い。其の反面ほっておけば悪習からの極体制になってそこから逃れようとする。その時新たな知恵が働き、良き方向に進んで行くようになる率が高い。極度に堅いものは折れ易く、極度に軟らかいものは破れ易い。心と物質は極度から外れた中間が適切になるのだ。人間お金儲けに専念すればお金が入らなくなり、入ったとしても長持ちしなくなる。欲は欲で滅び、幸は幸で滅びる。極は極を生むので、人間あまり極に走らないのが成功の道と言えよう。暑さは暑さで忍ぎ、寒さは寒さで忍ぐ。冷病は冷で治し、熱病は熱で治す。このような話は昔から体験した祖先の言い伝えである。心は心で静め、体は体で丈夫にする。固体は固体で変化し、液体は液体で変化する。電波は電波で切り、重力は重力で消す。宇宙全てのものは極対法則で打ち消されるのだ。相対性は成長過程の法則で有り、極対性は消滅体変化の法則になる訳だ。宇宙の成立はマイナス極対法則から成立し生物の発生はプラスの極対法則から始まったのである、宇宙の変化は冷体からなり生物の変化は熱体から始まったのである。10億の熱体があれば10億の冷体があるのが宇宙の法則だ。
著 力 抜 山