NO-108[精素学]欲 と 判 断
生あるもの必ず欲し、意識あるもの必ず判断を持つ。欲なきもの進歩なく、判断なきもの成功なし。これが生物と人類社会での通常である。生きる為の争い、生きる為の殺し、これは、現次元人間社会では永遠に続くであろう。でも人々は平和を望み争いをなくそうとする。しかしそれは永遠無駄になるであろう。何故ならば平和を望んでいるその者が欲をし、平和を唱える者が闘争心を持っているからである。地球人一人一人が白紙の心を持って平和を望むなら、その理想は適えるかもしれない。だが人間の脳の中には欲というそのものが一杯つまっている為、平和等はあり得ないのである。人は皆、欲から判断が鈍り、欲から敵をつくり、欲によって人を傷つける。平和を唱える人でも、自分の身内に害を受けた場合、又は損をしながら相手を許すことはしないであろう。そのような人間がいかに平和を訴えても決して通じる訳がない。では一体そのような欲はどうして現れるのだろうか?それは言うまでもなく低い次元から生まれた生きものだからである。地球で最初に現れた生物には欲というのはなかった。物があれば食べ、なければ別な物を探す。争いもなければ殺しもなかった。いやなかったのでなく、そのようなものは考えもつかなかったのである。だが地球上に変化が起こり、食べ物が乏しく性的な要素も複雑になって、性欲によって強いものは雌を独占し、雌を奪い、食べ物を奪い始めてから喧嘩が起こり、そして拡大し、今度は集団になって戦うようになった。その子孫も又その子孫も次々と同じことを操り返し、結局はそれらの働きが遺伝をつくり、その結果人間の脳に欲の固まりが巣をつくってしまったのである。この先も欲は益々積もり積もって、人間の脳は使い道にならない窮地に至るのである。そして欲の遺伝が思考を乱し、欲の固まりによって判断が働かなくなる。判断は記憶と遺伝がミックスして現れるもので、いかに善の記憶であっても悪い遺伝を持っていれば、その判断は悪い遺伝に負けてしまう。そのような訳で、核は入類を平和に導くというけれど、欲によって正確な判断が出来ず、結果的、民生を苦しめ世界大戦を誘発する。そして結局、欲によって人類は滅亡し、欲によって地球は破滅され、二次元は終わるのである。次元が進化すると寿命も科学もだんだん優秀になるのである。
著 力 抜 山