NO-105[精素学]マイナスの支配者
マイナスの無、マイナスの空、マイナスの虚空、マイナスの、これ即ち現次元での常識であるが、実のところマイナスというのは無ではないのだ。つまり、有の反対ではあるが無でもない。では一体マイナスというのは何なのか?これからその実態を探ってみよう。そこで知っておく必要とするのがマイナス正体のエネルギーである。宇宙はプラスが支配するのでなく、マイナスが支配していると言うことだ。では一体何もないものがどうして宇宙を支配するのか、その実態は次の道理である。プラスとは一種の単子体で、全てが衝突性をもっている。だが、マイナスは単子でなく逆子である。逆子は単子の反対に相当し単子は細かい粒になっているのだが、マイナスの逆子は粒でなく、無核ぶつの集まりである。即ち一粒一粒が集まって大きくなったのが物質だが、マイナスは粒ではないので、そのものだけでは力が無いのである。 風は目に写らないが肌には感じ、木が揺れる。これらの感覚で風の強弱を知るように、マイナスの動きによってプラスの流れを知り、有機物の働きを知ることが出来る。そのような訳で、マイナスは現科学では 見ることも出来なければその力も応用出来ないのである。その理由は現宇宙がマイナス宇宙であるからで、マイナス宇宙であればもっと分かりやすいと思われがちだが、そうではない。何故ならば、宇宙陰陽法則に従って、同質のものではその変化が無いからだ。プラス宇宙ではマイナスを応用できるが、マイナス宇宙ではマイナスは応用出来ない。プラス宇宙でもプラスは応用出来ないのである。プラス宇宙ではマイナス宇宙でのものを作れないのも多くある。プラスはマイナスのパワーと虚空の働きによって回転したり付いたり離れたりし、有機物も変化を起こし元素も作られる。全てがマイナスの働きであれば何も構成出来ないのがマイナスの実態である。そしてマイナスの流動もプラスの流れによって動くので、プラスが動かない限りマイナスは力を出せないのである。そのような訳で、プラスがあってマイナスが動きマイナスがあってプラスが変化を起こすのが現次元での物質現象である。あらゆるものはマイナスから生まれ、マイナスに入って死に、プラスの力も変化もマイナスの働きから起こるものであれば、その国の興亡盛衰はその国の女性に有り、一家の成敗も女性にあるのだ。
著 力 抜 山