研究と開発

N0-73[精素学]  遺伝とは何か

人間は遺伝に支配され、遺伝はまた新たな遺伝を造る。そして生物は存続しそして滅びる。このような遺伝は何故生じ生死をなすのか?その根本たる原因は、圧力、抵抗力、熱力等である。これを別の形でいうと生とは伸びる手段なのである。ではこれらの遺伝をあらゆる方面から分析してみよう。例えばここに一人の男がいるとする。幼児の時点が一次元であり、その男に女が現れ結ばれると二次元になる。さらに子が産まれ三次元となる。そして子供が増えると、やがてそれらの兄弟はお互いに家を離れ独立し別の家庭をつくる。即ち異次元になる。そして兄弟達も各々子をもち次から次へと子孫をつくる。こうして流れてゆくのが遺伝の法則である。では一体何故このようなことが起こるのか?その主たるものは回転法則とスピード法則である。つまり宇宙全てのエネルギーは、いったん回転を始めるとその回転から離脱が出来ないばかりでなく、その流れもくい止めることは出来ないのである。遺伝覚素の回転は大変強烈なもので、回転が止まるまでには平均して一億年はかかるのである。即ち遺伝体の寿命は一億年も生きられることになる訳だ。だが、我々の体はせいぜい100年も足らず、その遺伝体は次から次へと体を変えながら生き続けるのだ。そしてその遺伝は何千人何万人の遺伝であっても一つにまとまって流れ生き続けるのである。別の形でいうと、父母子の時は別々な形と体であっても、その遺伝が子孫に流れるときは一つになってしまうことになる。我々があらゆるものを見て記憶するもの、そして見たものは別々であっても記憶されるのは同じところであるのと同様なのだ。我々が思うのは遺伝とか生命はある意志をもって生きていると考えられるのだが、実のところ唯の反応体だけなのである。コンピューターのようにあらゆるものとぶつかってはじかれ、そのはじかれたものが拡大され心となったり行動等となるということだ。一般的に脳から命令して体が動くとか、何かを真剣に考えるとかも、実のところ、ある刺激からそうならざるを得ないのである。そしてその刺激も刺激原動力によるもので、それが精素版図なのだ。その生きものの一生は生態細胞にある見えない設計図によって動かされ一生を終えるのである。

著 力 抜 山