■NO-44[精素学]直接生命と間接生命
生命の原理、生物は何処から来て何処へ行くのだろうか?この宇宙に生物は地球にしかいないのか?命というのは魂なのか?霊魂はあるのか?あるとしたらその霊魂はどうして現れたのか?昔の哲学者いわく、人間は動物が死んだ魂から出来たと。果たしてそうだろうか? 何故自分は人間に生まれたのか?牛はどうして牛として生まれたのか? お金持ちの子に生まれて良かった、良い国に生まれて良かった、とにかく全てのものが不思議なものである。自分は何故不幸な家庭に生まれたのか?宗教で言っている前生の罪によって自分は不幸になっているのか?これから先、良い事をすれば死後生き返った時は幸せになれるのだらうか?そのような事は一切ない。人間は唯一度しかない、死ねばそれで終わりなのだ。二度と戻ってこない青春を愉快に過ごし、やりたいものがあれば何でもやり、青春を楽しまない人は可愛そうだ。逆に道楽の青春を可愛そうだと思っている人も多い。不道徳な事をして、死後良い所に行けないと言う入、青春の時怠けると老後が大変だと言う現実派。その訳を生命観で説明してみる。その前に知る必要があるのは生命の根源である。生命の原理をー口で言うと、生命は一つであって二つではない。つまり0空間から現在に至った全ての物は生命体と言うことだ。太陽も地球も水も風も電子、磁子、全てのエネルギー、これ皆生命体なのである。そんな馬鹿な話があるのか?水は水であり、風は風であって、生命体ではない。あくまでも地球は地球で、太陽は太陽なのだ。地球やら星等が生命体になるはずがない。勿論、その理屈も否定は出来ない。そこで言えるのが直接生命と間接生命である。直接生命とは自分の因子を子孫に残した生命のことであり、間接生命は自分の因子とは関係なく造られた生命体なのである。そこには間接的直接生命体があれば、直接的間接生命体もある。間接的直接生命体は宇宙と自然が母体で、全ての生物はそこから現れるということである。直接生命は宇宙と自然から現れた生物が、直接自分の因子を子孫に与えて繁殖させるものである。直接的間接生命体は、因子の働きで生まれて来たものの、常に宇宙と自然の力によって自体を維持しているということである。そのような訳で、お金持ちの子に生まれたのも、不幸な家庭に生まれたのも、個人の認識だけであって、実際のところ、皆同一性のものである。もし貴方が貴方の体を捨てることが出来れば、貴方か望む人と同じくなれるのである。
著 力 抜 山