研究と開発

■N0-36[精素学]    条件と自然

条件成らずば事成らず。条件あらば物は成る。これが自然法則の原理なのだ。大きい物から小さい物まで全てが条件の下で成立するのである。命の条件は栄養と酸素で精素が造られ、宇宙条件は十と一によって磁素が現れる。結婚条件は人格と経済力で決まり、人格は勉強と実行で決まり、成功は忍耐と冒険で決まり、健康は活動と信念で決まり、長寿は心と体のバランスで決まり、平和は思想と交流で決まる。とにかく何物かが成立するにはその条件が必要である。自然の力も条件から成立するのであって、条件なしに成立することはありえない。条件にも色々あって、遺伝条件から環境条件、自然条件から物理条件、心理条件から世代条件等がある。遺伝条件は遺伝覚素の条件にあり、環境条件は家庭、交友、社会、資本等にある。自然条件は天変地異の有無、物質的な自然等にあり、物理条件は金銀鉱物石油または人間が必要なエネルギー等にある。心理条件は趣味、経験、成敗、苦行等にあり、世代条件は風習、流行、革命、思想にある。全てが条件から成立すると思えば間違いない。科学が如何に進歩しても、条件なしでは鼠一匹も造れない。一般的な条件は努力と物力で成立するが、自然での空気、水、光、重力等は条件外になる。このような物は唯天的な力であるからだ。つまり、唯天力は粒子レベルからO空間パワーまで繋がるので、人間の力ではその条件を作れない。全ての物は最高に至ると、消えたり無〈なったり滅びたりする。これが自然条件なのだ。宇宙法則から測定すると、有名過ぎても早死し、健康が有り過ぎても不幸になり、利口になり過ぎても馬鹿なことをする、計算をし過ぎても失敗するのだ。平和になり過ぎても滅びるのであり、戦争が長引いても滅びるのだ。研究が行き過ぎても分からなくなり、知恵を絞り過ぎても自滅する。スピードが出過ぎても燃えてしまい、強烈な光はかえって暗くなるのだ。全ての成功は極を越えない所から成る。男女の愛も極を越えない所から成り、幸せも極を越えると無味になる。全ての物は無極から成るのであって、極を越えると全ての条件は外れてしまうのだ。極というものはその物の枠外に移るもので、その枠から現れた物は枠の中で条件と成るのだ。枠外になると条件が外れてしまう。人間にもその体に合った条件があるもので、その条件から外れると失敗か死の道を辿ることになるのだ。

著 力 抜 山