研究と開発

■N0-27[精素学]  動くものは熱力

動いているものは生きたものであり、生きているものは動いている。生命と動くもの、これは切り離せない何かの秘密がありそうだ。では動く原動力は何か?それはつまり熱である。熱は動力であり、生命を造る力である。何故、熱によって動くのか?それは動物も機械も同じで、機械は油と電気の熱で動き、生物は栄養物が体内で燃える力で動くのだ。生命体と機械との違いは、決まった動き方と意識を持った動き方の差だけである。熱には二通りあって、表にでる熱とでない熱がある。表熱は酸素を必要とし、裏熱は炭素を必要とするのだ。表熱は油性熱であり、裏熱は磁性熱である。電気の衝突によって熱が発生し、赤色に変わる実体、では十と一が離れている時はどうか?そこにもやはり熱が篭っているのだ。つまり電気はみな熱体である。油は無熱体であり、電気は灯らないうちでも熱を持っているのだ。熱を持っていないものは貯蔵が可能だが、熱を持っているものは貯蔵が不可能である。卵、種子などは一定の温度で保存すると何ケ月、何年も保つことができるものの、芽が生えると保存不可能になる。その理由は種子の時は無熱体であったが、芽が生えると有熱体になるからである。つまり無熱体はストップがきき、有熱体はきかないのである。有熱体は生化と退化を速め、無熱体は生化も退化も遅らせる。有熱体動物よりも無熱体動物が長生きするのだ。有熱体生物は寒さに弱く、無熱体生物は寒さに強い。人間の長寿秘密は無熱体法則にあり、人間の無熱体質は二通りある。その一つ、熱を持たない脳の働き、二つ、余分な体熱の排除。余分な体熱は過労と汗のかき過ぎである。何故、そのような熱が動力になるのか?それは熱の拡張からである。拡張は全てのエネルギーに摩擦を起こし、その衝突によって熱子が現れ、熱子の猛スピード回転によってエネルギーと酸素に摩擦して燃えるからである。つまり全ての力は冷熱の作用から成るのである。飛行機のエンジンがよく回るのも、冷たい空気によって加熱を防ぐからであり、電気モーターも耐熱鋼材を使っているからである。体のスタミナもこれと同様で、エネルギーが燃え、熱子が生じた時、その熱に耐える細胞でない限り直ぐ疲れてしまうのだ。健康、長寿、体力これみな熱力をカバーする細胞体質から成るのである。

著 力 抜 山