研究と開発

NO-248[精素学]  催 眠 術

民間では、催眠術を日常生活に取り入れる人が多い。催眠術は飽くまでも暗示をモットーにしたもので、職業にも勉強にも暗示が大きな役割をするのだ。皆さんは催眠術を特別なものだと思いがちだが、決してそうではない。我々は常に自己暗示で生き、環境暗示によって勇気を得、自分は誰よりも美しいのだ、自分は誰よりも知っており立派である、自分は何れ名前を世に残し有名になるのだ。貴方は立派である。貴方の理想は絶対適えられる。貴方はよい運と条件に恵まれ大成功する。これらの暗示によって人間は自信を得るのである。即ち人間は暗示から生き、暗示から歿するのだ。これは皆鈍知から来るのである。人間は常に何かに頼りたがる、そして話したがる。表では立派そうだが、内面では淋しがるのが人間の心である。心は常に何かを求めようとするが思うとおり行かないのだ。そして心は段々乱れて行き、そこに旨い話があると耳を傾け心が引かれる。そして遂に自意を失い相手の思うとうりになる。やがて気がついたときは時すでに遅いのである。これは皆無知からなるものだ。人に騙されるもの、惑わされるもの、引かれるものこれ皆無能からなるのだ。催眠術とは人の心を奪う手段である。政治にしろ社会にしろ、そして家庭においても嘘を付いたり騙したりしながら旨く未来を切り抜けるケースも多い。被害者も騙されながら生きる価値を覚え、誘惑され引きずられながら人間味を味わうのが一般的だ。そこで必要となるのが催眠術である。自分の意志を相手に早く伝える手段として、欲するものを果たすには、あいての気持を早く知ることが必要だ。意見を伝えるには、相手に好気心をもたらす暗示。健康長寿にも催眠術が必要である。催眠術は自信と信念からなるのだ。自信は識見と経験から成るのであり、信念は能力と精神から成るのである。催眠術士は、常に厳粛を保ち人格的にも上でなければならない。巧みな言葉、真剣な目、強い精神力、厳かな行動、相手に感じさせる魅力、このようなものが身についていなければならない。服装、場所、礼儀、学術これが皆暗示を与える鍵になるのだ。催眠術はコントロール神経の弱い人によくかかるのである。即ち施術者が軽蔑されればかかり難いのである。催眠術士は常に人がらが尊敬される人間でなければならないのだ。

著 力 抜 山