研究と開発

NO-227[精素学] 見の解と次元

人間は人格というものがあり、人間には価値というものがある。名誉で生き名誉で死に。義理で生き義理で死ぬ。嬉しいときは笑い、悲しいときは泣く。人とのつきあいで淋しさをまぎらす、旅行を楽しみ気を晴らす、物欲しさに不正を働き、地位の競いて他人に迷惑し、大金もちになって何でも欲しいものを手にする。権力を奪って高気になる。このようなことを人間はやってきており、これから先もやって行く。これが現次元人間の暮らし方だ。これを心理的要素を加えて現実に探れば次のようなことが分かる。人間の脳はものを目で見た時と、目を閉じてそのものを想像する時とは大きな差があるのだ。如何によいところを見ても、如何に嬉しいことが有っても、その時だけであって一旦過ぎてしまえば夢になってしまう。過去のない現在、未来のない現在、現次元人間にとっては現在しかないつまらない人生である。例え如何に大金持であっても、如何に権力が有っても、如何に楽しいことが有っても、如何に幸福であっても死ねば皆同じものだ。それを人間は一時的な欲と野心で、同僚を殺し自然を破壊する。だがこれを四次元で見たときは、全てが自殺行為であり自滅に繋がるるのだ。宇宙も自然も皆相対的に共存しており、天と地の間で生きている生物もお互いに共存して生きるようになっている。だが人間だけが共存の規律を破り、下らないことで争い殺害し、やがては味方を増やし土地を奪う、そして今度は核という兵器を作って全世界を破壊させようとする。例え如何にお金が有っても、人より何倍も食べることは出来ない。権力で政権を握ったとしても永遠に続くとは限らない。だが人間はこれを犠牲を払ってでもやりたがる。これは人間の脳の不透明さから現れる現象である。例えお金がなくても自己満足感をいたき、権力がなくても一国の大統領であると思われたら、自分の身はどん底にあっても幸福だと思えばこれが本堂なる人間であり四次元に近い思考になるのだ。人間の幸福は次元の発展によって欲次元から愛の次元へ、愛の次元から誠の次元へ、非の次元から正の次元へと進むに連れて幸福というものが出るのである。これを一口でまとめると、幸福は心が決めるのであって体が決めるのではないのだ。幸福は心が決め、不幸は体が決めるのである。

著 力 抜 山